(2)出会った野菜・果物の顔と味
スカンポ(イタドリ)
- 郊外の山道に入ろうとした時に上から降りてきた2,3人の子供達が見事なスカンポを手に持っていた。
- 何本も手にしていた立派なスカンポは、ピンク色した太いアスパラガスのようだ。
- こちらも食べてみたくなり「ヨーシ」と期待に足を早めて登って行く。
- 小学生のころの田舎の田んぼ道の光景を今に思い出す。
- 5月初旬、広島県の北を走る中国山脈のふもとの庄原市比和町で「スカンポ」を尋ね村の人の案内で久しぶりにスカンポと再会できた。
- 早速スジをとりかじると、なんとも言えない青臭くてすっぱい味が口に染みた。
(写真上)土手に芽生えたスカンポの新芽 - 「スカンポ」和名イタドリ、タデ科タデ属(Polygonum cuspidatum)広く日本各地の山野に生えて、今日では「山菜」一品目にもなっている。
- また、その名前は、「痛取り」から来たとも言われ「和漢薬」として、蕁麻疹や便秘に使われてきた。
- 同じ「スカンポ」と呼ばれても薬草や西洋ハーブとして料理にも使われるスイバ(タデ科ギシギシ属のRumex acelosa)とよく混同されるが別の植物である。
- 初春に出会うアスパラガスのような若芽は芯が中空で生で或いは塩漬けにして食べる。
(写真左)新芽と食用部分
- 食べるとかなり酸っぱいのは、シュウ酸を沢山含んでいる為である。
- 新芽を摘んで2日間自動車の中に新聞紙にくるんで置いていたが、家に帰り水につけておいていたところ、しおれた新芽が3日、4日すると生き生きとしてよみがえり、野生の生命力に目を見張った。
(写真左)生命力が強い新芽の力
- 山道を歩きながら、足元で見かける新芽の皮をむいて噛むとその酸っぱさで一寸疲れた体に元気が戻ってくる、懐かしい味である。
- 今でもその味に出会えたのは喜びで、これからも絶えないでほしいと願う。













